九州大学と宮入慶之助

九州大学医学部キャンパスの寄生虫学教室前の通りは、「宮入通り」と命名されており、顕彰碑があります。(碑文は当ホームページの「宮入慶之助の業績」参照。)
九州大学医学部図書館には、ダーウインの「種の起源」の初版本や、杉田玄白の「解体新書」、緒方洪庵の著作等の貴重な資料が特別展示室に保管・展示されています。 宮入慶之助も世界的に功績のあった人として、その業績を讃え、彼の講義ノート及び私信が特別展示室に展示されています。講義ノートには、得意だったドイツ語での記述やいまではほとんど知られていない和算についての詳細なまとめが丁寧な字で書き込まれ、当時の学問に対する宮入慶之助の姿勢と学問の状況を偲ばせます。また、図書館には、「宮入文庫」のコーナーがあり、慶之助の寄贈した当時としては最新の海外文献など約300冊が保管されています。

九州大学・医学の歩み―寄生虫学の展開と医の文化

九州大学と福岡市博物館は、「九州大学・医学の歩み―寄生虫学の展開と医の文化」を開催しました。福岡県教育委員会、福岡市教育委員会の後援で、1999年6月22日~7月11日に開催されました。
この展示会は、「地球をおおう寄生虫病、その過去・現在・未来」という副題のもと、九州大学医学部を中心とした研究の流れと全世界的な寄生虫問題を真っ正面から取り組んだ企画で、各方面の注目を集めました。会期18日間に海外を含め、約7500人の来場者がありました。
ミヤイリガイの発見者である宮入慶之助もこの展示コーナーで紹介されました。

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