ミヤイリガイの生態

日本住血吸虫の中間宿主であるミヤイリガイは水陸両生の小巻貝で、湿地帯を好み、沼や小川や田の畦の水草などについていて、陸上にもはい上がってきます。水田の中はあまり棲息に適してはいません。“米粒のような大きさ”という表現が使用されることがありますが、成貝の殻は小さく卵形で、厚く堅く、長さは7mm位、径は2.5mm位の円錐形をしています。6月頃産卵し、卵からかえって、秋までに大きくなるのが一般的です。冬は草むらの根本やくぼみで越冬します。

ミヤイリガイの産卵には、常に湿潤である柔らかい泥土のところが特に必要となります。従って、水際から10cm以内のところが適当とされ、一日に多くて24個、産卵持続期間は50日位の産卵行動をおこないます。寿命は、2年乃至それ以上と推定されています。
ミヤイリガイには、多くの原虫や線虫が寄生しています。その上、各種の吸虫のセルカリアが寄生し、日本住血吸虫のセルカリアだけでも、平均2000~3000匹も寄生しています。(『ミヤイリガイ』(飯島利彦著)より)

ミヤイリガイの活動のための適温は、だいたい15~25℃といわれ、17~20℃では、活発に水から這い出てきます。柳や葦の幹に這い上ってくることが多く、コンクリートの側溝などは容易によじ登って乗り越えてしまいます。(『ミヤイリガイ』(飯島利彦著)より)

 

 

 

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